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「体調不良」からの脱却 (4) 鈴木修一著

体調不良からの脱却

<3> 低体温からの脱却

(1) 低体温によるさまざまな症状

低体温になると下記のようないろいろな不都合が起こります。

☆血行不良による新陳代謝の低下。
☆白血球も酵素も低体温になると活力が弱まります。そのため体の免疫力や抵抗力を失い、風邪などにかかりやすくなります。
☆体内で老廃物や毒素を燃やす力が弱まるので、血液の質が悪化して粘性を増したり、血液循環不良や活性酸素発生による炎症が発生しやすくなります。
やせていてそれほど食べないのに糖尿病と診断されたなどという人は、こういう低体温のタイプです。

(2) 低体温になる原因

☆ストレス……交感神経過剰緊張から血管収縮が起こり、血行不良から“冷え”になります。
       また、精神的ストレスは真っ先に胃腸を直撃するので、食欲不振や消化不良
       になり、やせて体熱が出にくい体になります。
☆水分過剰……よい水を適量とる分には何も問題ないのですが、お茶、コーヒー、炭酸飲料
       やアルコールは、糖分や添加物を含んでいるために、細胞外液では水分過剰 
       が起こり、細胞内液はむしろ脱水状態になるのです。ですから自販機ものを     
       たくさんとっていることと良い水をしっかりとることとは、全く別のこと     
       なのです。
       自販機ものの取りすぎは当然、低体温と免疫力低下の原因になります。
☆筋肉不足……女性に“冷え症”の人が多いのは、男性に比べて発熱器官である筋肉の量が
       少ないためです。一週間に一度くらいは筋肉トレーニングで筋力をつけるようにすると、体温が上がり、基礎代謝力も強化され、冷えの悩みは解消します。
☆食生活………食事が文明食に偏っていると、低体温になりやすくなります。文明食とは、白米/白パン/白メンなどの精白食品、白砂糖や白砂糖入りの食品(=菓子、ケーキなど)、インスタント食品や加工食品などです。文明食のうち肉類は体を温めますが、これまで述べてきましたように別のマイナスが大きいのでお勧めできません。
☆クスリに頼る生活……少しでも体調が悪いと、すぐクスリに頼る人は、血流不足による
           “冷え”が日常化します。“クスリ”と“ストレス”は“冷え”の2大要因と言っても過言ではありません。

(3) 低体温からの脱却
     
低体温になる原因が分かれば、それがイコール解決と予防の決め手になります。

☆ストレスは胃腸障害のもとになることを自覚して、どんなことに対しても極力感情を乱さないように心がけることが大事です。たとえ感情を害するに値する十分な理由があったとしても、それは自分の健康にマイナスにしかならないと心得て、マイナスの感情を持たないことが大切です。
☆玄米/雑穀/豆類を基本に、根菜類やネギ類(=ネギ、玉ネギ、ニラ、ニンニク、らっきょうなど)、生姜、それから減塩ではなく精製塩でもない質の良い天然塩を使った味噌と醤油を用いた食事にします。これらはみな体を温める食物です。
☆クスリを多用したり、長期にわたって飲み続けたりしてはいけません。特に“予防のためにクスリを飲む”ような愚かなことは、絶対にしてはいけません。医者やクスリを盲信するのは危険です。
☆週に一回くらいはジムで筋力トレーニングをするか、よく歩く習慣をつけるようにします。
☆水分はなるべく常温の天然水かアルカリイオン水をとり、お茶やコーヒー、炭酸飲料などの自販機ものはほどほどにして下さい。

- To be continued –