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未来栄養学 (2) 鈴木修一著

(II)栄養学の目的を達成するためには、どうすればよいか?

(1) 3大栄養素という考えを捨てて、基本重要食材として一本にしぼる。

基本食材は、主食として玄米/雑穀/豆類を中心とした“良質な炭水化物”とします。それらが体内に取り込まれると、一部はブドウ糖になって活動エネルギーとして消費され、一部は体細胞のもととなる体タンパクに合成され、残った分がストックとしてグリコーゲンや脂肪になって蓄えられます。
ことさらタンパク質を肉や魚から、あるいは脂肪を加工油からとる必要はありません。

(2) 現代栄養学が見落としている決定的に重要な二つの要素“酵素”と“良い水”を“基本食材”に加えて、それを“健康のための新3大要素”と位置づける。

現代栄養学が見落としている、あるいは軽視している二つの要素とは、“酵素”と“良い水”です。”酵素”については現代栄養学でも、発酵食品は体によいとか、コエンザイムの健康食品とか、一定の評価はされているようですが、はたして酵素の下記のような重要な働きまで理解しているかどうかは疑問です。

☆あらゆる生命活動に関与している“生命活動の源”。
 酵素とはタンパク質の一種で、自分は変化をしないで、人体のあらゆる化学反応や生命活
 動(=運動、消化、呼吸、声を出す、考えるなど)を促進する、触媒としての働きをして
 います。

☆新鮮であるというのは、酵素が豊富であるということ。
 酵素は取れたての新鮮な果物や野菜、発酵食品(=有用微生物)などに多く含まれ、あら
 ゆる生きた食品に含まれています。味がよいのは、酵素が豊富で食品が生きていることを
 意味します。時間がたつとともに酸化が進み、酵素が破壊されて鮮度が落ちていき、完全
 に酵素がなくなると腐っていきます。酵素は時間がたつと酸化して、熱によって破壊され
 るので、新鮮なうちに生で食べるのが、酵素補給のコツです。

☆酵素は人体にとって“若さの源”。
 体内酵素が減っていくと老化が進み、若さを失っていきます。体内酵素がなくなることは、 
 “死”を意味します。見た目が実年齢よりも老けて見える人は、体内酵素を消耗するような
 食事や生活、ストレスを抱えている可能性が高いので、注意が必要です。
- To be continued -