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未来栄養学 (6) 鈴木修一著

<未来栄養学>

(ミネラルの働き)
1) 細胞を形成するために必要です。
2) 細胞の新陳代謝は、ミネラルのイオン交換によってなされます。細胞内液のカリウムやマグネシウムなどのカリウムグループのミネラルと、細胞外液のナトリウムやカルシウムなどのナトリウムグループのミネラル交換により、新陳代謝がなされます。
その際、血中塩分の浸透力と脱水力の働きが関与しますが、それも塩のミネラルの力です。ですから“減塩が体にいい”という間違った常識に惑わされて、血中塩分が低下するような食生活を送ると、新陳代謝がうまく行われなくなり、さまざまな体調不良(=風邪、ダルさ、筋力低下、無気力など)の原因となります。
3) カルシウムは筋肉を収縮させ、マグネシウムは筋肉を弛緩させます。
この力によって私たちは動くことができます。ですから塩不足やミネラル不足は“こむら返り”(=足がつるという状態)などの原因にもなります。
4) カルシウムは神経のイライラを鎮めたり、血管を収縮させて血流を調整したり、骨の原料になったりする重要なミネラルです。白砂糖を含むお菓子などを食べすぎると、血液が酸性化して質が悪くなり、それを中和するために体内のカルシウムやビタミンなどが奪われます。そのためカルシウム不足から、子供がキレやすくなったり、女性が些細なことでヒステリーを起こしたりすることがあります。

(食物繊維の働き)
1)血液の質をよくするためには、血液が造られる玄関口である腸内環境をよくすることが不可欠です。食物繊維は腸内を大掃除することで、老廃物や毒素が腸に停滞するのを防いで、血液の玄関口を浄化してくれます。
2)食物繊維は腸内細菌の善玉菌のエサとなって、善玉菌を増やしてくれます。腸内細菌の
  性状をよくすることは、イコール腸内環境をよくすることです。しかも腸内細菌の最も重要な働きのひとつは“酵素を生産すること”です。ですから過食や肉食、便秘などで腸内環境が悪化すると、酵素がつくられなくなるばかりか、逆に解毒のために酵素を消耗してしまうことになります。
3)食物繊維の中でも、特にゴボウやキノコは腸管を活発に動かすので、自律神経の副交感神経を刺激してリンパ球を増やし、免疫力を高めます。

- To be continued -