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各種難病の本質を知る (5) 鈴木修一著

<各種難病の本質を知る>

③膠原病について

膠原病とは、細胞と細胞をつないでいる結合組織が病変し、固くなって痛みや炎症を伴う“原因不明の難病”ということになっています。膠原病といっても、各臓器の種類や症状により、下記のように病名が細かく分類されています。

☆全身性エリトマトーデス……筋肉/関節の痛みやこわばり。
☆慢性関節リウマチ……関節の痛みやこわばり、変形。
☆強皮症/多発性筋炎/皮膚筋炎……皮膚や筋肉の炎症。固くなる。
☆結節性多発性動脈炎/血管炎症候群……血管が固くなり、弾力性を失う。
☆シェーグレン症候群……眼の痛みや全身の関節炎。(=スウェーデンの眼科医)
☆ベーチェット病……粘膜にコブができ、皮膚に発疹。(=トルコの眼科医)
☆橋本病……甲状腺腫ができたり、首周辺が固くなったりする。(=日本の外科医)

現代医学では原因が不明なので、とりあえず患者の目先の苦しみを和らげるために、症状を軽減するための消炎鎮痛剤やステロイド剤の投与が、治療の中心になります。あるいは、膠原病は「過剰リンパ球が自己の不良組織を“異物”と見なして攻撃する“自己免疫疾患”とも考えられる」ということで、免疫抑制剤も投与されることがあります。

(私の考え方)

膠原病という名前は、症状をそのまま病名にしたもので、細胞間のつなぎの膠原組織が固まってコブになったり、“こわばり”が起こって機能障害が起こったりする病気です。現代医学では、臓器や症状に合わせて細かく分類して、ひとつひとつに難しい病名をつけているために、数多くの難病が存在しているように見えます。しかも医者が自分の名前などを病名としてつけるのは、余計なことであり迷惑です。それがますます膠原病の本質をわかりにくくしているからです。全身の各部にいろいろな症状となって現れるのは、各人の偏った生活や体質によるものであり、細かく分類された病名などに惑わされる必要は全くありません。

根本はひとつです。

万物は冷えると固くなり、温まればもとに戻る。


これが膠原病の本質をひとことで表したものです。
この法則により、数多くの種類の難病に見えたものが、実は“冷え”というひとつの
原因によって発症していることが分かります。
そのほかの痛みや、熱、炎症などは、すべて壊れた細胞を修復するための“治癒反応”なのです。

- To be continued -