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「体調不良」からの脱却 (2) 鈴木修一著

自律神経が、交感神経か副交感神経のどちらか一方に偏ると、その神経に特有の次のような疲れや症状が出ます。

(交感神経過剰)
四六時中活動モードで、ピリピリ、イライラして体がいつも疲れる。
原因をすぐ周囲や人のせいにして、怒りやすくなる。
興奮して夜眠れなくなる。
便秘がちで体温が低くなり、血圧も血糖値も高くなる。

(副交感神経過剰)
タイプとしては色白でポッチャリ型の人に多く、穏やかな性格ですが、気分が沈みがちで暗いタイプ。神経伝達物質の分泌が多いので、少しの刺激で痛みやかゆみを感じたり、他人のちょっとした視線や言葉が気になる。
筋力が弱っていて、少し動いても疲れやすい。
些細なことが気になり、無気力やうつになりやすい。
下痢しがちで体温も低く、冷たいものや辛いものなど、刺激の強いものを欲するようになる。

健康な人とは、活動モードの交感神経と休息モードの副交感神経が、シ-ソ-の様にバランスがとれている人のことをいいます。昼も夜も頑張りすぎる人が、健康というわけではありません。

ですから対策としては、下記のようになります。

(1) 交感神経を過剰に緊張させる要因の、過度のストレスを取り除く。

働きすぎ‐‐‐眼精疲労、肩凝り、頭痛、睡眠不足、冷房による体の冷やしすぎ。
心の悩み‐‐‐怒りやマイナスの感情(=不満/愚痴/過去へのこだわり等)の持続。
クスリの常用‐‐ほとんどのクスリが交感神経を緊張させます。特に消炎鎮痛剤やステロイド剤などを長期に使用してはいけません。

(2) 副交感神経を過剰に優位にする、やる気のない生活から抜け出す。

仕事の少ない暇な生活も、意外に人の心を蝕みます。
人間関係の緊張もなく運動不足や過食気味の生活の繰り返しは、血行不良を引き起こし、意外に無気力やうつに発展したりします。
熱意や笑いのある生活に切り替えましょう。

- To be continued -